野菜、果実の機能性表示は価値提案
ミカンと言えば静岡県の三ケ日産が有名だ。JAみっかびは10月5日から「骨の健康に役立つ」と銘打って温州ミカン約80トンを東京・大田市場に初出荷した。機能性を前面に打ち出した結果、前年より2割高い値で競り落とされた由。
「骨の健康に役立つ」のは温州ミカンに含まれているβ‐クリプトキサンチンだ。機能性表示をきっかけに関東からの引き合いが強くなったとのことで、手ごたえを感じている。
三ケ日ミカンの機能性表示は他の果物、野菜にとっても大きなヒントになる。今後私が関係している作物でも是非機能性表示を実現していきたいと考えている。これからの時代、TPPのこともあり、国産の野菜、果物は価値の差別化を計り、機能性を求める消費者のウオンツに応えていかなければならない。
さて消費者庁の公開資料によれば、「『機能性表示食品』は事業者の責任で、科学的根拠を基に商品パッケージに機能性を表示するものとして、消費者庁に届けられた食品です」とある。三ケ日ミカンの場合は届け出て約1ヶ月で受理されている。今回の機能性表示が日本人の野菜摂取量の増加につながることを期待したい。野菜には多くの機能性成分が含まれている。野菜を食べて病気も予防しよう!