限定販売の良さ

大量生産、大量販売で会社規模を大きくするというのが一般的傾向だが、商品によっては規模を追わずに限定販売に徹する、という行き方もあるのではないか。そんなことを思わされたのは香川県小豆島のオリーブ農家、農業生産法人 井上誠耕園の「緑果オリーブオイル」だ。井上さんは三代目園主ということだから、お祖父さんの代からのオリーブ農家なのだろう。さてその井上さんが同園のオリーブだけではすぐ完売してしまうので、スペインのオリーブ農家に協力を依頼し、「共同開発」することになったとのこと。ここで私などはどうして小豆島の他のオリーブ農家に協力を依頼しなかったのかな、と思ったりする。

井上さんの思いを理解するオリーブ農家がいなかったということだろうか。あるいは収穫時期が異なるので販売期間を拡大できるということだろうか。

いずれにしても生産量が少ないので「限定販売商品」だ。エゴマの栽培についてビジネスモデルをデザインしているところだが、参考になる事例だ。