隣人のために仕事をする・仕事の評価基準の見直し

自分がやっている仕事の評価基準を考えてみたい。殆どの人は金額の大きさ、利益額の大きさで評価するのではないだろうか。大きければ大きいほど良い。特に企業の営業マンは毎月のノルマがあるので、そのような気持ちになるのは当然だろう。私自身かつてそうだったし、このような考え方を批判するつもりは全くないが、仕事の価値、さらには人間の価値にも通じかねないが、異なる評価基準も考えておきたい。若い頃商社で輸出の仕事をしていたので、書類上は数千万円、数億円というケースもあったが、あくまで書類上のことで正直実感というものは乏しかったが、どこか大きな仕事をしているという自己満足感があったように思う。販売している相手の顔も見えない場合も多く、次から次へと来る注文を捌くのに精一杯だった。その後中小企業に移り、取り扱い金額は商社時代に比べ、1桁も2桁も小さくなっていった。その会社を自主廃業で閉じた後、新商品の販売を、セールスレップ方式でやったことがあった。セールスレップ方式は本来「購買代理人」なのだが、企業は新商品の販売を成功報酬ベースで引き受けるセールスレップをコストのかからない販売方法と考え、セールスレップを利用するようになった。その時私もセールスレップとして動いたが、その時初めて「小売り」の仕事の厳しさを実感したのだ。100円の利益を手にすることがこんなにも大変だとは・・・。それからいろいろなところを通って現在思うことは、顔の見える相手から「ありがとう」と言ってもらえるような仕事をしたいということだ。私のビジネスモデルへの取り組みはそこから始まったと、今振り返ってみて気付く。