高齢化、一人暮し1/4社会の課題と対応策
高齢化社会は日本のあり様を大きく変えている。例えば墓参り。齢をとるとそう頻繁にお墓参りもできなくなる。そこでお墓の清掃代行という新しいサービスが生まれている。その事例をNHKが朝の番組で紹介していた。現在一人暮しの人が人口全体の1/4を占めるまでになっている。昔は大家族でお祖父さん、お祖母さんが子供達、孫達と一緒に暮らしていたが、今では核家族化が進行し、お祖父さん、お祖母さんの二人暮しが増えている。そしてどちらかが亡くなれば一人暮しとなる。寂しい老後だ。日本が高度成長期、その後に続くバブル期、そして失われた20年で滅ぼしてきたのは「家族の価値」だったように思えてならない。若い頃、東南アジアのマレーシアに駐在していたことがある。当時のマレーシアは首相の方針で「ルック・イースト」。具体的には「日本に学ぼう」だったが、親しいマレーシア人のお宅での夕食に招かれた時、「日本に学ぼう」について意見交換をしたことがあった。その時、自分が言った意見の一つを今でも忘れない。
「日本人の勤勉さ、飽くなき探究心は是非学んで頂きたいが、会社人間になって家族をないがしろにするようなところは反面教師にして頂きたい」
マレーシア人は家族を大切にする。だからこそ敢えて言った言葉だった。