屋上菜園ガーデンの付加価値開発 食と健康

 

屋上菜園で目指している直接的効果は4つある。第一は食料自給率向上。日本全国でみると東京都の自給率は1%。都市部であるから当然と言えば当然だろうが、東京都民1300万人の例えば0.1%、13万人が屋上、ベランダなどで野菜づくりを始めればほんの僅かでも自給率を押し上げることになる。ベジカフェ教室、講習会ではこの問題に必ず触れるようにしている。自給率の向上は先進国の証でもある。一時は日本と同じような自給率レベルだったイギリスは独創的な政策で現在では70%を越していると聞く。

第二は食育。特に幼児、子供達には食べ物の大切さを知ってもらいたい。そのためには実際に野菜づくりをするのが一番だ。北千住ルミネ、ちよだプラットフォームではここ数年にわたり屋上でサツマイモとトマトを幼児が育てている。11月末には恒例のサツマイモ掘りがある。子供達はそれを楽しみにしている。第三は野菜を賢く摂取して健康を保持し、病気を予防する、アグロメディカル。フィトケミカルも含め、野菜の健康効果がさらに新しい知見に基づき、指摘されている。この分野はこれから重要性を増していくと思われる。第四はアンチエイジング。この部分は野菜をしっかり食べて腸と血液の老化を遅くすることで身体全体の老化対策の効果を上げることを目指す。そして実際に野菜づくりをして土と野菜に触れることによって感性が活性化することも期待できる。身体だけではなく気持の老化対策にもつながる。

屋上菜園ガーデンは以上4つにそれぞれキッカケを与えるものである。効果は象徴的なものに留まるかもしれない。しかし大切なことはまずできるところから始める、始めるということではないだろうか。最初の一歩が大事だ。その足跡を屋上菜園でつけたい。