ビジネスモデル・デザイン精神とは?

 

「ビジネスモデルジェネレーション」(BMG)ではデザイン精神の重要性が強調されている。デザイン精神とは「探求の精神」であり、その精神は他の多様な可能性を考えてみることだと説明されている。多様な可能性とは自分の現在の思考の枠内に留まらず、枠外に出ることを意味すると考えられるが、どのようにしたらそれができるだろうか。どこを見ながら探求するのか。この探求の精神は近未来の未知の領域をフォーカスする。その領域の多様な部分に光を当てていく。ところでこの探求活動は個人で行なうのが望ましいのか、あるいは2、3人のコアチーム、さらには多様な人々が集まったビッグチームで行なうのが良いのか。さらにデザイン精神の結果選ばれたプロトタイピングもそのままでは雲の上の、まだ非現実的なアイデアでしかない。そのアイデアを近未来の地平に着地させるためには着地まで、飛行機に例えるなら段階的に飛行高度を下げていかなければならない。高いアイデア、プロトタイピングであればあるほど、この未来に向けた現実化作業が複雑になる。そのための手法が「ビジネスモデルジェネレーション」(BMG)では多岐にわたって紹介されている。デザイン精神は私たちの思考と心理のスキーマ(枠組み)を一度外す作業でもある。従いある程度の混乱と試行錯誤も伴うが、この期間を楽しみ、思考と心理の枠を大きく広げる恰好のチャンスでもあると自分に言い聞かせることが重要だ。