JR東日本のローカル線

JR東日本の交通部門はその利益の大半を東京の中心で上げていると言われる。逆の言い方をすれば、ローカル線の赤字を東京圏でカバーしている。以前JR東日本の駅毎の乗降客のデータを読んだことがあるが、まさにパレートの法則を地で行っているような感じだった。80%の駅で20%の利益、20%の駅で80%の利益、いやそれ以上になっているかもしれない。それで私が思うのは、今迄冷や飯を食っていたローカル線にやっと光が当る時代になる、ということだ。その鍵を握るのは日本の高齢者と外国人観光客。特に外国人観光客は1000万人が視野に入ってきている。今後2000万人、3000万人と増えていくというのもあながち夢ではない。フランスの場合は国民の7000万人を超ええる外国人が訪れている。なぜフランスではそれができているのか、研究しなければならないが、フランスのケースも参考にしながら、日本ももっと外国人観光客が日本にやってくるような仕組みを考えるべきだろう。その中でも外国人は日本の鉄道が時刻表通りに運行されていることにも目を向けることになるだろう。ローカル線に乗っていて思うことがある。それは鉄道の安全を守るために日夜線路の安全管理に携わっている保線区の人々のことである。その人達の労に報いるのは何よりも多くの人達で鉄道を利用している様子ではないだろうか。