多民族共生時代

最近街を歩いていて外国人に出会うことが当り前のようになってきている。少し前まではそれほど多くなかったように思うが、いつからこのようになってきたのだろうか。私が時々行く飲食店ではミャンマーの人達が働いている。その一人の女性とたまたま話をする機会があったが、学費を稼ぎながら日本のビジネススクールで経営を勉強しているとのことだった。帰国後、ミャンマーの日系企業で働くのが目標だそうだ。

日本で働く外国人が増えている。以前私が借りていた市民農園では隣の区画の利用者は中国人で家族と一緒に市民農園の傍らの団地に住んでいた。聞くところによるとIT関係の会社で働いているとのことだった。お子さんが2人いる。

日本で働くには難しい日本語を勉強する必要がある。物価も、東南アジア、南東アジアの諸国に比べると決して安くはないはずだ。にもかかわらず、なぜ日本に来て、働くのだろうか。外国人にとって何が魅力なのだろうか。これから日本も否応なく多民族的になっていくことだろう。住人となった外国人と私達はどのように付き合っていけば良いのか。最近はイスラム系の人々に対する警戒心が日本人の間にも、残念なことに、広がっている。

私は若い頃、多民族国家であるマレーシアに家族で駐在したことがある。その時、それぞれの民族の文化に接する機会を持つことができた。例えばイスラム教、中国人の民間宗教、ヒンズー教。その関連でさまざまな行事がある。共生し、平和を保つのは簡単なことではない。

日本人も多民族が共生するためにはどうしたら良いのか、真剣に学ぶ時代になっていると思えてならない。