オープンイノベーションの勘所

企業組織で仕事をしているとどうしても社員は同質的発想にまとまっていく。それはそれで良い面もあるが、イノベーションという観点からは問題も出てくる。そのような問題意識から、社外にもイノベーションを起こすためのパートナーを求めることになったと思われる。そしてどうもイノベーションの種は中小零細企業、個人にあるようだ。最近自動車関係でイノベーションと言われるような商品が地方の零細企業と大手素材メーカーのコラボレーションで生まれたという話を関係者から聞いた。私が尊敬しているある中小企業の社長はこのように言っている。「今後も私達は、決して門戸を閉ざすことなく、私達とのコラボレーションに興味を感じていただける企業様、研究機関様、そして個人の方でさえ、共に可能性がある限り、共同で開発研究し、新たな商品を創り出して、そこから利益を生み、ひいては社会に貢献できることを目指していきます」。中小零細企業であればこそ、さらには個人だからこそできることがある。しかしそれを自社だけ、自分だけに閉じ込めることなく、パートナーシップを組んでコラボレーションすることが大事だ。そのためには

自社の技術、自分の知恵・ノウハウを磨いて、磨きつづけてパートナーとの信頼関係を高めていくことが欠かせない。現在はそのような時代なのだ。