NPOの運営について

 

アメリカではNPOで優秀な若い人達が働いていると新聞で読んだことがある。アメリカの寄付文化もNPO活動を進めるにあたって大きな役割を果たしているようだ。日本でもこれからますますNPOの役割が増していくと思われる。私が考えている理由は2つある。

1.日本の社会構造は「公と私」によって構成されているため、公と私の<間>が十分に形成されずに今日にまで到った。そして現在この<間>、つまり「公共」の重要性に注目が集まっている。

2.NPOの事業活動はこの「公共」という領域で展開される。企業が市場のサイズと収益性から、確かで、切実なニーズがあるにも拘わらず<採算に乗らない>という理由で

省みない社会的ニーズに目を向け、活動を展開する。そのためにも、ドラッカーが指摘するように、非営利団体には高い倫理性と同時に優れたマネジメント能力が要求される。

私は日本でもこれからNPOで仕事をする若い人々が増えてくることを願っている。そのためには一定の収入があることが前提だ。会費、補助金は重要な収入源だが、それだけではなく社会的ニーズのある事業活動を行い、この分野でも収入を上げるようにしていくことが望ましい。NPO活動のためのビジネスモデル・デザイン。私のライフワークの重要な一部となっている。